こんな症状があれば、
診察を受けましょう
- 歩き方が変
- ケイレンしている
- 脱毛している
- 後ろ足が動かない
- 顔が腫れている
- 元気がない
- 体を咬んでいる
飼育について
有袋類の中で唯一ブリーディングが安定していて、ペットショップでも最近よく見かけるようになったペットです。
モモンガと呼ばれながら、メスはお腹に子供を育てる袋を持つカンガルーの仲間です。フクロモモンガは野生動物の習性が強くみられ、本来は群れで生活をしているので、滑空させたり、動物同士のコミュニケーションをとらないとストレスがたまりやすくなります。
また、夜行性なのでケージの中に小屋・巣箱を設置し昼間は休ませ、活発になる夜は、ケージから出して滑空させてあげてください。 実際に飼育下で自然界の環境を作り上げることは難しいですが、特徴や生態を把握することは不測の事態にも対応できるためとても大切なことです。
生態
体重は約80~160g、身長は約12~15cm。ニューギニアからオーストラリアにかけての比較的ひらけた森林に住んでいます。夜行性で樹上生活をし、地面に降りることはほとんどないようです。6~10頭ほどの小さな群れ単位で生活し、社会性が高い動物です。飛行距離は最長で50mほどといわれています。妊娠期間は16日くらいですが、育児ノウで70日ほど過ごします。
特徴
- Point.01対向指
- 親指とその他の指が向かい合い、物がつかみやすくなっています。手の第4指は長く、足の第2~3指はくっつき毛繕いの役目をしています。
- Point.02長い舌
- 長い舌を持っており、樹液や花蜜を吸いとる際に役立ちます。
- Point.03被膜
- 皮膜(飛膜)とは伸縮性のある皮膚の襞(ひだ)です。前足の第5指から足首にかけて皮膜を持っています。主に樹木間を移動するために使用し、尾で舵をとりながら滑空します。滑空の距離は約50mに及ぶともいわれております。
よくある病気
- 代謝性骨疾患
- 腸炎
- 肥満
- ペニス症
- 白内障
- 膿瘍
食餌
野生では、ユーカリやアカシアの樹液、樹脂とそれをなめに来る昆虫を食べています。飼育下では、フクロモモンガ専用ペレットを主食としながら、果物や昆虫も与えます。
飼育環境
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日中
昼間は巣箱やポーチの中でひたすら眠っています。ケージは止まり木とのぼり木が入る大きさがあれば良いでしょう。
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夜間
夜は、木から木へと飛び移ったり、滑空したりと約1ヘクタールの縄張りを動き回るので、なるべくケージから出して運動させた方が良いでしょう。
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温度
環境温度は24~27℃が推奨されています。