家族の幸せのために
人間の寿命が延びているのと同様に、ペットも次第に長寿になってきています。大切な家族の一員である、ペットの健康に高い関心を持つ飼い主様が増え、予防接種や定期的な健康診断を行っていることがその一因となっているのかもしれません。
石和どうぶつ病院でも、イヌ・ネコを中心とした定期検診に力を入れており、末永く幸せな暮らしが続くようサポートを行っております。病気の早期発見・早期治療のためだけでなく、日ごろの検査データを取ることで、大病を未然に防ぐという役割もあります。ちょっとおかしいと思うその前に、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
ワクチン
「室内飼いならワクチン接種はいらない」と思いがちですが、室内飼いでもワクチン接種が重要です。飼い主様の衣服に付着したウイルスが原因で、ワンちゃんやネコちゃんが病気に感染するリスクがあるからです。定期的なワクチン接種により、命にかかわる病気から身を守り、発症時でも重症化を防ぎやすくなります。
犬のワクチン
下記7つの伝染病を予防するために行うもので、生後6~9週頃に初回接種を行います。生まれた年は2~3回、翌年にもう一度接種します。(この接種が一生涯で最も大事な接種です。)その後は抗体検査を受け、必要に応じて接種の有無を決めていきます。
- ジステンパー
- 伝染性肝炎
- レプトスピラ病カニコーラ
- パルボウイルス感染症
- パラインフルエンザ
- レプトスピラ病イクテロヘモラジー
- アデノウイルス2型感染症
猫のワクチン
下記6つの伝染病を予防するために行うもので、生後6~9週頃に初回接種を行います。生まれた年は2~3回、翌年にもう一度接種します。(この接種が一生涯で最も大事な接種です。)その後は抗体検査を受け、必要に応じて接種の有無を決めていきます。
- ウイルス性鼻気管炎
- クラミジア感染症
- 白血病ウイルス感染症
- 猫パルボウイルス感染症
- カリシウイルス感染症
- 猫エイズワクチン
抗体検査が可能です
当院では、コアワクチンに対する抗体価を測定する検査を実施しております。検査をすることで必要以上のワクチンを打たなくて済むので、副作用などの負担を減らすことが可能です。詳しくはお尋ねください。
フィラリア症予防
フィラリア症とは蚊を媒介し、心臓に寄生虫が寄生する病気です。特にワンちゃんに多い病気ですが、ネコちゃんやフェレットも感染する恐れがあります。ネコちゃんの場合、体内に侵入したフィラリアの多くは、心臓に達する前に肺で死にますが、死骸が原因で肺の炎症を引き起こし、咳や呼吸困難、突然死のリスクが高まります。フィラリアはワクチンの普及により、予防可能な病気といわれております。しかし、過去には発症と重症化により、腹水貯留で死に至るケースも存在しているため、健康維持にはフィラリア予防の継続が重要です。
予防方法
定期的な予防薬の投与で確実に感染を防げます。感染開始日から1か月以内に始めれば間に合いますが、感染開始日を過ぎたら、早めに予防を始めたほうがよいでしょう。最後は感染終了日+10日以降に最後の投薬を行えば、予防は完了です。1か月間隔で毎月の投薬を欠かさず行うことが大切です。(注射で予防する場合は年に一回で大丈夫です。)蚊がいない時期でも油断は禁物です。途中でやめたり、自己流の投薬は、感染する可能性があります。危険な病気ではありますが、簡単な検査と予防で防げる病気です。室内飼育の場合も、予防は欠かせません。
ノミ・マダニ予防
ノミ・マダニは公園や河川敷など、草木の多い場所を好んで生息しています。外で散歩や活動するワンちゃんやネコちゃんの体に付着し、皮膚から吸血するようになります。春や秋はもちろん、温度や湿度によっては冬の室内でも、ノミやマダニの寄生率が高まる恐れがあります。特に近年では、人間と動物それぞれの共通感染症として、SFTS(重症熱性血小板減少症候)への注意が必要です。
犬の予防方法
外用は滴下投与用液剤、内服はチュアブル製剤があります。基本的には3か月に1回の投薬が原則です。
猫の予防方法
滴下投与用液剤の投薬を3か月に1回または1か月に1回行います。
健康診断
病気の早期発見・早期治療のため、石和どうぶつ病院では定期的な健康診断を推奨しております。豊富な経験を持った獣医師が、気づきにくい病気などの早期発見や、健康相談で力になります。
定期健診メニュー
基本コース
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基本健診コース¥11,000~
カウンセリング・身体検査・血液検査・フィラリア検査・猫のウィルス検査・尿検査(持込みのみ)・糞便検査を行います。
プラスアルファ検査コース
基本的な検査に加えて、心電図・レントゲン・超音波検査・体の各部位の詳しい検査・アレルギー検査・ホルモン検査などの専門的な検査も行います。
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脳神経系疾患検査オプション/内分泌系疾患検査オプション各¥4,400~
石和どうぶつ病院ならではの健診メニューです。多くの症例件数を持っている院長が、さまざまな角度から検査を行い、隠れた脅威を見つけ出します。 通常の医院では日数が掛かってしまう検査も、当日行える機器を備えておりますので、手早くお手軽に高度な検査を受けていただくことが可能です。
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心臓病検査コース¥8,800~
心臓バイオマーカー検査・心電図・超音波検査・レントゲンなど、適切な組み合わせで心臓病の検査を行います。 一見健康そうに見える犬や猫にも、心臓病のリスクは影を落とします。特に犬の場合、リスクは加齢に伴って著しく高まり、高齢犬の60%は心臓病にかかっている可能性があるとの学説があります。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
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上部消化菅内視鏡検査¥16,500~
上部消化管とは食道・胃・十二指腸を指し、口から内視鏡を挿入し、これらの部位を一連の検査で観察します。バイオプシー検査もオプションで追加可能です。
定期健診を受ける際のお願い
- 事前にお渡しした問診票に必要事項をご記入の上、ご持参ください。
- 外部の検査機関に検体を提出するため、できましたら午前中に来院してください。
- 検査当日の朝食は与えないでください。お水は少量でしたら構いません。
- 尿検査用の尿は、可能であれば、当日の朝に採取した尿をご持参ください。
当院でできる検査項目
- 完全血球計算(CBC)
- 電子内視鏡検査
- 血液生化学検査
- 便・尿検査
- 一部ウイルス検査
- 各種ホルモン測定検査(コルチゾール、血清総サイロキシン)
- 神経学的検査(姿勢反応検査・脳神経検査・脊髄反射検査・視力検査)
- 眼科検査(シルマー涙試験・フルオレセインによる角膜潰瘍検査・眼圧測定・眼底検査)
- 電解質検査(ナトリウム/Na+、カリウム/K+、塩素/CL-等)
- テンシロン・テスト
- 血液塗抹検査
- 犬用/猫用ワクチチェック
- 真菌培養検査
- ネコロナチェック
- 画像診断(レントゲン検査・超音波検査)
- 心電図検査